PROJECT リッジアイの現場で使えるAI開発事例

衛星画像のデータ解析をワンコマンドで行える 「Ridge SAT Image Analyzer」

人工衛星データAI解析サービス

近年、衛星画像解析は、安全保障、都市計画、農業、環境モニタリング等、多くの分野で活用が進んでいます。一方で、衛星画像はデータ量の大きさに加え、人工衛星ごとに異なる仕様への対応等専門的な知識がなければ解析が難しいという課題があります。 また、季節変動や雲・影の影響、近赤外線等の多様なデータ形式への対応、さらにはライセンス制約等、実運用においては技術面・運用面のハードルも存在します。 Ridge-iは、こうした課題を解決するために、専門知識がなくても衛星画像解析を実行できる「Ridge SAT Image Analyzer(RSIA)」を提供しています。 ワンコマンドで画像の前処理から解析までを実行できる環境を提供し、衛星画像活用のハードルを大幅に低減します。

サービスの特徴

1. ユーザー自身でオリジナルモデル作成が可能

お客様自身で最先端モデルを用いた学習及び評価を行うことができます。これにより、秘匿性の高いデータを用いたモデル作成や、データ特性に応じた試行錯誤が可能になります。

2. 直感的な操作性

ワンコマンドで解析を実行できるシンプルなインターフェースを採用。専門知識がなくても最先端のAIモデルを活用できます。ユーザーの入力に応じて、RSIA内で最適な画像分割や前処理・後処理を選択し、自動実行します。また、オリジナルモデルの作成も、衛星画像とアノテーションを指定の場所に配置し、ワンコマンドで実行可能です。

3. 柔軟な環境対応

コンテナ技術により、クラウド環境・オンプレミスのいずれでもAI解析が可能です。セキュリティ要件の高い環境やライセンス制約下、スケーラビリティが求められる環境にも柔軟に対応します。

4. 幅広い衛星データに対応

光学衛星画像に加え、近赤外線やSAR画像(Synthetic Aperture Radar)等、多様なデータ形式に対応しています。異なる条件で撮影された画像間の一貫性を保つための自動前処理機能も搭載しています。

5. スケーラブルなシステム

Dockerベースの構成により、小規模から大規模な解析まで柔軟に対応可能です。解析対象の拡大やニーズの変化にも迅速に対応でき、既存システムとの連携も容易です。

導入実績

  • 特定物体のモニタリング(物体検出)

衛星画像から車両・船舶・構造物等の特定物体を自動検出し、広域にわたるモニタリングを実現します。安全保障分野での実運用に加え、ソーラーパネル等のインフラアセット監視にも活用されています。

  • 固定資産税調査の効率化

地方自治体における固定資産異動判読調査業務において、光学衛星・SAR衛星データと既存の家形図データを組み合わせ、建物の新築・滅失・増改築をAIで自動検出する実証を実施しました。従来の航空写真撮影と比較してデータ取得コストを大幅に削減しながら、高精度検出を達成しています。全国約1,500の自治体が航空写真を利用する当該業務において、衛星データ×AIによる業務効率化の可能性を示しています。

  • 農地検出・農地における変化検出

農地検出や、中山間地域における農地の分類・変化検出に取り組んだ実績があります。耕作状況の把握や荒廃農地の検出など、現地確認作業の効率化を支援します。また、時系列の衛星画像を活用することで、季節変動を考慮した農地利用状況の変化を捉え、農業政策の立案や交付金関連業務の効率化に寄与します。

 

今後の衛星画像解析におけるAI活用

衛星画像解析におけるAIは、単なる画像判読にとどまらず、データ取得から解析、意思決定までを一体化する技術として進化しています。Ridge-iは、衛星画像解析とAI技術を組み合わせ、より高度で実用的な分析基盤の構築を支援します。

技術的な詳細について、衛星解析ツール「Ridge SAT Image Analyzer」の技術スタックを解説した記事もあわせてご覧ください。

衛星解析ツール「Ridge SAT Image Analyzer」の技術スタックについて